肩こりと首こりは違う!? それぞれの凝りの見分け方
肩周りの凝りを「肩こり」と一括りに考える方もいらっしゃるかと思いますが、首の凝りも「肩こり」と同じ原因だと思っていませんか?
実は肩こりと首こりは全く別物で、原因もそれぞれ違っています。
本当は首がこっているのに肩こりだと勘違いしてケアをし、長い間症状に悩まされたという方も少なくありません。
今回は肩こりと首こりの違いを見ていき、それぞれの凝りの見分け方をご紹介します。
そもそも肩こりと首こりの違いはどこか?
肩こりは肩周辺の筋肉の緊張が大きな原因の1つです。
同じ姿勢が続いていると、肩周りの血流が悪くなり、肩の筋肉が固まってしまうことが原因で発生する凝りが肩こりです。
その一方で首こりは眼精疲労や首の姿勢の悪さが原因で起こる凝りのことを指します。
肩周りと違い、首周りは多くの神経が通っているため、ここを圧迫してしまうことで、偏頭痛やうつ病などの原因につながるリスクを孕んでいます。
また、首には太い血管も通っているため、首こりになると血流悪化になり、結果的に肩こりをはじめとして全身に関わる凝りを引き起こしてしまう可能性もあります。
肩こりがひどく、マッサージなどの施術を受けてもすぐに元に戻ってしまう方もいらっしゃるかと思いますが、その凝りの根本的な理由は実は「首こり」だということも少なからずあるのです。
肩こりと首こりを見分けるには?
前述の通り、首こりは神経系に影響することが少なからずあるので、肩こりと首こりの大きな違いは「神経症状が出るか出ないか」という点といえます。
頭痛やしびれなどを感じる方で凝りを感じている方は、まずは首こりを疑ってみたほうがいいでしょう。
もし、こういった症状が見られない場合は、まずは肩こりの解消を検討してみます。
肩こりの原因は肩周辺の筋肉の硬化が原因なので、その部分を動かしてみたり、温めて血流を良くすることで解消することができます。
ただ、それでもなかなか改善されない場合は、「首こりの症状による負担が原因で発症した肩こり」の可能性を考え、首こりをほぐすことを優先して考えてみても良いかもしれません。
肩こりか首こりかで、対策方法も変わる
ご自身の凝りの原因は肩にあるか、それとも首にあるかを見分けることによって、どの部分を中心にケアをしていけばいいかも変わってきます。
首こりの場合は首を中心に温めることが凝りの解消につながります。
また、ストレートネックなどの首の骨格の構造から発生している可能性もあるため、日頃の姿勢から見直すことを忘れないようにしましょう。
肩こりと首こりを適切に見分け、ご自身にあったアプローチをしていくことが、凝りの解消の近道です。