肩こりに効果的!「肩甲骨はがし」ストレッチのやり方
日本人は首周りの骨格が華奢で、頭の重みを首が支えにくく、肩こりに悩む人が多くいます。なんと、女性では全体の約80%、男性では約20%の人が肩こりの症状に苦しんでいて、肩こりは日本人の「国民病」とも言われています。
そんな肩こりに効果的と最近ひそか人気なのが、「肩甲骨はがし」と呼ばれるストレッチ方法です。
今回は肩こりに悩む方のために、肩こりの原因や「肩甲骨はがし」ストレッチの正しいやり方についてご紹介していきます。
肩こりの原因と肩甲骨はがしが効果的な理由
肩こりは猫背などの間違った姿勢や、長時間同じ姿勢を続けることによる筋肉の疲労、テレビやパソコンなどの電子画面を長時間注視する疲労などによって引き起こされる、肩や首周りの炎症による痛みです。
肩こりの痛みやコリをやわらげるためには肩や首の筋肉をマッサージなどで揉みほぐせばいいと考えている人は多いのですが、実は一番肩こり解消に効果的なのは「肩甲骨周りの筋肉のコリをほぐす」ことです。
肩甲骨には首や肩を動かす筋肉とともに、腕やお腹などの上半身を動かし支える筋肉が数多く接合していて、私たちの上半身の動き全体に大きな関わりを持っています。
実際に肩こりが酷い人や、姿勢が悪い人は肩甲骨周りがこって柔軟性が失われていて、動かすだけで「ギシギシ」「ミシミシ」と音がするほど!
肩甲骨の動きが良くなるだけでつらい肩の痛みやコリ、ひいては腰痛や便秘なども改善する効果があるので、ぜひ今回ご紹介する「肩甲骨はがし」ストレッチで、肩甲骨の動きを改善していきましょう。
「肩甲骨はがし」ストレッチの正しいやり方
「肩甲骨はがし」ときくと、「ええっ、筋肉をバリバリっと骨からはがしちゃうの!?」なんてイメージがありますが、心配はしないでください。
「肩甲骨はがし」はあくまでも肩甲骨につながる筋を伸ばすことを目的としたストレッチのことです。
ストレッチのやり方はとても簡単なので、仕事や家事の合間、お風呂に入って一息ついたときなどに、リラックスしながら試してみてください。
(1)左右の肘を曲げて手のひらを肩につけ、前へ5回、後ろへ5回、グルグルと大きく肩を回します。
(2)両手を頭の上に上げて手の平を内側に向け、そのまま肘を開くように腕を下ろして左右の肩甲骨がくっつくように背中を引き締めます。
(3)両腕を背中の後ろで組み、胸を張って背中を伸ばしながら組んだ腕をできるところまであげて、ゆっくりと下げます。
(4)最後にもう一度(1)の肩回しをして、肩甲骨の周辺を動かします。
この「肩甲骨はがし」ストレッチを一日数回繰り返していると、肩甲骨周りの筋肉がしなやかさを取り戻し、肩こりが楽になってきますよ。
ストレッチは毎日継続して行うことが大事です。毎日の習慣にしてつらい肩こりを改善していきましょう。