やっぱり飲まないほうがいい? 腰痛とお酒の関係
日常的にお酒を飲む習慣がある人にとって、お酒をまったく口にしないというのはさみしいものですよね。
腰痛があるときでも「ちょっとぐらいならいいか」とついお酒を飲んでしまうという人もいるのではないでしょうか?
たしかにお酒を飲むことで、一時的に腰痛の痛みやストレスが緩和されるように感じるかもしれません。
しかし、痛みがある時や頻繁に腰痛が起こる時には、やはり飲酒は控えるべきです。
今回は、腰痛とお酒の関係についてお伝えします。
お酒が痛みを増加させる
お酒を飲むと一時的に血行が良くなります。
「飲酒は少量ならば健康に良い」と言われる理由の一つでもありますが、痛みがある場合にはこれが問題となります。
腰痛は筋肉の炎症によって起こっている場合も多く、このようなケースでは痛みが強まってしまいます。
血行が良くなることで患部に血液が集まりやすくなり、炎症が悪化します。
その結果、腰痛がひどくなってしまうのです。
飲酒後の「冷え」が腰痛を悪化させる
お酒を飲んでいるときは血行が良くなり、体温が上がります。
体温が上がった後は発汗などの放熱作用によって体温が低下するのですが、人によっては飲酒後の体温調整がうまくいかず本来の体温よりも冷えすぎてしまうこともあるようです。
冷えは血管を収縮させ血流を滞らせるため、腰痛を悪化させる一因となります。
飲酒で腰痛の治りが悪くなる
体内に入ったアルコールは肝臓で分解されますが、その際にビタミンB群をはじめとするさまざまなビタミン類およびミネラル類が消費されます。
こうしたビタミン類やミネラル類は、疲労物質や老廃物の代謝にも欠かせません。
飲酒によって栄養不足が起こると、腰痛の治りが悪くなることにもつながるのです。
飲酒が原因で起こる腰痛もある!?
ここまで筋肉疲労による一般的な腰痛とお酒との関係についてお伝えしてきましたが、飲酒が原因の内臓疾患から腰痛が起こる可能性もあるということも覚えておきましょう。
過度の飲酒によって膵臓や腎臓、肝臓などに疾患が生じると、その影響で腰痛が起こることがあります。
適度な飲酒量を心がけ、休肝日を設けるなど、内臓に負担をかけないお酒の飲み方をするのが大切です。
以上、お酒と腰痛の関係についてお伝えしました。
腰痛持ちでお酒を飲む習慣がある方は、参考にしてお酒との付き合い方を一度見直してみてはいかがでしょうか。