ストレートネックは枕が原因で起こることもある!?
首の骨は緩やかな曲線を描いている状態が正常なのですが、首の骨が真っ直ぐになってしまうことを「ストレートネック」といいます。
もともと首の骨の曲線は、頭の重さや運動した際の衝撃を分散させるように作られているものなのですが、この部分が真っ直ぐな状態になってしまうと、かかる力の分散が難しくなるのです。
こうなってしまうと手の痺れや神経痛、不眠症などに陥る恐れがあります。
ストレートネックは日常生活の些細な行動がきっかけとなって起こってしまう可能性があり、その中でも注目したいのが「就寝時の枕」です。
あなたが選んだ枕がストレートネックの原因を引き起こしているかもしれません。
今回はストレートネックと枕の関係性を説明していきます。
なぜ「枕選び」がストレートネックを引き起こしてしまうのか?
ストレートネックの日常的な姿勢が引き起こす原因といわれています。
例えばパソコンやスマートフォンでの作業で、ついつい前かがみになってしまいますが、実はこれは知らず知らずに首に負担をかけているのです。
このような首の緊張状態が続くことで、次第に骨にまで影響していき、ストレートネックになってしまいます。
画面を見続けるような動作をする際は前かがみにならないように後頭部を引いてみる、などの日々の心がけで改善できる可能性はあります。
しかし、意外と見落とされているのが「就寝時」の姿勢です。
私たちの人生の1/3は睡眠時間と言われています。いくら日常的に姿勢を良くしようと心がけていても、睡眠時間の姿勢が悪ければあまり効果がありません。
枕がご自身の頚椎が過度に前傾になってしまうほどの高さのものを利用し続けると、それが原因でストレートネックを引き起こしてしまう可能性もあるのです。
「枕なんてどれでも大丈夫」と思わず、ご自身にあった高さの枕を探していくことがストレートネックの改善につながります。
理想の枕を見つけてストレートネックの予防を!
前述した通り、高すぎる枕はストレートネックや肩こりの原因につながりますが、逆に高さが十分ではない枕でも健康を損ねてしまう可能性があります。
頭の高さが心臓よりも低くなってしまうので、頭に血が上ってしまい深く眠ることができなくなってしまい、頭痛の原因につながってしまうのです。
理想の枕の高さは、標準体型の方は3〜4cm前後が目安となります。
体格が良い方はそれよりさらに1cmほど高い4.0〜5.0cm、細身の方は2.5〜3cm前後の高さが適切です。
ご自身の体格、枕を改めて確認し、高さが目安の数値から離れているのなら、まずはここから見直してみてはいかがでしょうか。