ストレートネックが原因で虫歯のような歯痛が起こる?
眩暈や肩こりなどさまざまな症状につながる「ストレートネック」ですが、実は虫歯の様な歯痛を誘発させることもあります。
日頃から原因不明の歯痛にお悩みの方は、一度確認してみると良いでしょう。
ストレートネックの特徴と、ストレートネックと歯痛の関係についてご紹介していきます。
ストレートネックとは?
「ストレートネック」とは、首がまっすぐ下向きに歪んだ状態を指す言葉です。
具体的には、人間の生理的前弯角度30度を下回るほど首が歪んでしまっている場合は、ストレートネックと扱われることが多いです。
ストレートネックが起こる原因は、スポーツによる過度な負担・加齢や老化・むち打ち事故などありますが、最も一般的な原因は「姿勢の悪さ」だと言われています。
猫背や下向き姿勢を続けていると徐々に首が下に歪みストレートネックとなっていきます。
近年は特にパソコンのデスクワークやスマホ依存などによりストレートネックになる方が増えてきています。
ストレートネックでなぜ歯痛が起こるの?
ストレートネックを抱えていると、虫歯が全く無くてもまるで虫歯ができたようなチクチクとした歯痛が起こることがあります。
なぜストレートネックが一見関係無さそうな歯痛に影響を及ぼすのでしょうか。
そのポイントは“下顎”にあります。ストレートネックは首が下向きに歪んだ状態であり、それはつまり下顎が本来より奥に引っ込んでしまっている状態となります。
このため下顎付近のバランスが悪くなるのですが、これが噛みあわせにまで影響してしまうのです。
最終的には周囲の歯の神経に刺激を与えるようになり、歯痛につながっていきます。
ストレートネックか虫歯かを見極めるには?
はっきりと目には分からない虫歯もあるので、その歯痛がストレートネックからくるものなのか、虫歯からくるものなのか分かりづらいでしょう。
見極めのポイントとして挙げられるのが、痛みのタイミングです。
舌や手で歯を触った時だけ痛む、冷たい食べ物や熱い食べ物を食べた時だけ痛む場合は、ストレートネックでなく虫歯の可能性が高いです。
続いて肩こりを併発しているかもチェックしてください。肩こりはストレートネック時に起こりやすい症状の1つです。
つまり、肩こりと歯痛が同時期に起こり始めたのであれば、それは虫歯ではなくストレートネックからくる歯痛の可能性が高いです。
しかし、その道に明るくない方でないとはっきりと見極めることは難しいですので、症状がひどい場合は一度歯医者に行き虫歯でないか検査してもらうのが確実です。
近年はパソコンやスマホの普及によりストレートネックが一種の現代病になりつつあります。
原因不明の歯痛に襲われている場合などはくストレートネックを疑った方がよいかもしれません。