髪の毛の重さと肩こりに関係性はあるのか
髪の毛を思い切って短くしたら、頭が軽くなった、という経験をしたことがある女性は多いのではないでしょうか?
また、多少の癖も髪の毛を伸ばせばその重みで落ち着いていく、という経験をお持ちの方もいらっしゃるでしょう。
このことから、髪の毛にはそれなりの重量があるのではないかと予想されます。
もしかしたらその重さが肩こりを招いている、というのもあり得そうな話です。
今回は髪の毛と肩こりの関係性をご紹介します。
髪の毛の重さはどれくらい?
人の髪の毛は約10万本程度、多い人で12~13万本と言われています。
髪の毛の総重量ですが、実はとても軽いです。30~40cm程度のミディアムショートと言われる長さでも、100g前後だと言われています。
人の髪の毛は非常に軽い物体であり、かつその強さはアルミニウムと同程度ですので、非常に質の良い素材だと言えるでしょう。
髪の毛をばっさり切ると「軽くなった」と感じるものですが、ダイエットに貢献できるほどの重さまではいかないのが本当のところです。
髪の長さと肩こりの関係
ミディアムショート程度の長さなら、全重量でも100g。
コンビニのおにぎり1個分がだいたい100gなので、頭の上におにぎりを1つ乗せて生活しているようなものですから、あまり肩こりには影響はなさそうです。
しかし、ロングヘアとなると、200~250gと重さが倍増するので、それなりに重さを感じるようになります。
頭は人の体で一番重たいパーツで、体重の約10%を占めます。
これを首の骨と筋肉だけで支えるため、2足歩行をする人間は肩がこりやすくなっています。
さらにプラスしておにぎり2つ分を乗せているので、それなりに首や筋肉に負担がかかっているのは確かだと言えるでしょう。
ちなみに、この重さは濡れていない状態でのこと。
髪の毛を洗った後は水分を含んでずっと重くなっているので、濡れたままで長くいると確実に肩や首へ負担をかけます。
ヘアスタイルと肩こりの関係
ロングヘアをまとめないでそのまま下ろして場合、髪の毛を振りはらう際に頭や首、肩などを大きく動かす必要があります。
ショートと比べると明らかに筋肉疲労がたまりやすいです。
また、お団子ヘアなど後頭部で一まとめにすると重さがその一点に集中し、肩や首の筋肉を圧迫します。
左右どちらかにまとめれば、重量は片方だけにかかることになるので、重さがかかっている側の筋肉に負担がかかります。
肩こりに悩んでいる方は、入浴後はなるべく早く髪の毛を乾かして少しでも負担を和らげましょう。
髪をまとめている場合はまとめている場所を時々変えたり、下ろしている人はスタイリング剤などを使って髪の毛をまとまりやすくしたり、といった工夫が必要です。