膝がポキポキなる方は要注意! 気泡が溜まっている恐れあり
立ち上がる時やしゃがむ時に、膝がポキポキと鳴ってしまう方はいませんか?
たまに鳴ってしまうことは誰にでもありますが、立つたび座るたびにポキポキ鳴っている人は要注意です。
膝がポキポキなるのは膝の関節に気泡が溜まってしまうことが原因といわれています。
その理由や溜まった気泡が膝に与える影響について紹介します。
なぜ膝が鳴るの? 原因は溜まった気泡
膝の関節の内部は関節液という液で満たされていて、関節液があることで膝をスムーズに動かすことができます。
しかし、急に膝を動かしたり激しいスポーツをすると膝への圧力が変わってしまい、その影響で関節液の中に小さな気泡ができてしまいます。
この状態で膝の曲げ伸ばしをすると、この気泡がつぶれてポキポキという音が鳴ります。
痛みがないからと放置はNG! 膝に与える影響は?
膝がポキポキ鳴るけど痛みがない、ということも珍しくありません。
痛みがないとつい放置してしまいがちですが、膝がポキポキ鳴ることは膝にとって良い状態ではありません。
というのも、「膝は鳴るけど痛みはない」という場合、膝の関節が緩んでいる恐れがあるからです。
関節の緩みは、少しずつ膝の歪みへと変わっていきます。
そして、膝の歪みが足全体の歪みへと広がり、最終的に骨盤の歪みへとつながり痛みを覚えるようになることも。
膝が鳴るのに痛みはないという場合は、よく経過を観察することが大切です。
膝がポキポキ鳴るのは他にも原因が
変形性膝関節症
痛みを感じる場合の多くは、膝関節の軟骨や骨がすり減ってしまうことで起こる「変形性膝関節症」が原因のこともあります。
膝を動かすたびにきしむような痛みが起こることが特徴です。
膝蓋軟骨軟化症(しつがいなんこつなんかしょう)
膝の皿の裏にある軟骨と大腿骨がこすれあい、炎症を起こしてしまう「膝蓋軟骨軟化症」もあげられます。
膝の皿を押すと痛みを感じることが多いです。
適度な運動とバランスの良い食生活を
健康な膝をキープするには、適度な運動を取り入れることとバランスの良い食事を心がけることが大切です。
毎日ストレッチを行う習慣をつけるだけでもOKです。
また、普段から急に立ったり座ったりすることのないように心がけましょう。
普段から膝がポキポキ鳴っている人は、自分の症状を見つめ直す良いきっかけです。
痛みがないからと放っておかず、気になるようなら医療機関など専門の所へ相談に行くようにしてください。
適切な処置を受けることで膝の健康を維持し、痛みが起こらないような体を作ることへもつながります。
また、普段から積極的に体を動かすことも膝の痛みを予防することになるので、年齢を重ねたからこそ適度な運動を取り入れましょう。