痛みを和らげる!? 予防にも効果的な膝の温熱療法とは
膝に痛みを感じると歩くことはもちろん、立ったり座ったりといったちょっとした動作でさえも億劫になってしまいがちです。
特に年齢を重ねると、「今後ずっと膝に痛みを抱えてしまうのではないか」という不安を抱える人も少なくありません。
そんな人におすすめなのが、膝を温める「温熱療法」です。
法とは、どのような治療法なのかご紹介します。
温めるメリットはたくさんある!
膝の痛みの主な原因は炎症によるものだといわれています。
体に何らかの衝撃が起こると、その部分が赤くはれ上がります。
このように炎症が起こると、痛みも同時に覚えるように。
普通痛みが起こると冷やす治療法を思い浮かべる人が多いですが、炎症による痛みは血行が悪くなることで起こる冷えが原因だといわれています。
そのため、体を温めることで痛みの緩和を図れるのです。
体が温まると柔軟性が増し、膝の動きがスムーズになる効果も期待できます。
また、温熱療法によって膝を温めると、膝周辺の血行を促進することができます。
それにより冷えにくくなるため、膝の痛みを覚えにくくなるでしょう。
温熱療法の種類は?
温熱療法は、医療機関で行うものと家庭で手軽にできるものがあります。
<医療機関で行うもの>
ホットパック
ジェル状の温熱剤が充填されたパックをお湯などで温め、患部に当てます。
部分的に温めることできることや、長時間暖かさをキープすることができるなどのメリットがあります。
電気治療
超音波治療器やマイクロ波治療器などを使う方法もあります。
暖かさを深部まで伝えることができ、痛みのある患部をピンポイントで温めることができます。
<家庭で行うもの>
湯たんぽやカイロ
ホットパックと同じような効果が期待できます。
痛みを感じた時など、自分のペースで患部を温めることができます。
入浴
体全体を温めることができる入浴は、膝の痛みの軽減にも役立ちます。
気持ちが良いと感じる温度で10分から15分ほどしっかり湯船に浸かって温まりましょう。
熱を持っているときは温めないほうが◎
温熱療法は、痛みの具合によっては避けたほうが良い場合もあります。
患部を触ってみて、熱を持っているようなら冷やす対処法を行い、まずは熱を取ることに努めましょう。
熱が引き、痛みが重く鈍いものに変わったら患部を温めるようにてください。
現在、膝の痛みを感じている人は、まずは家庭でできる温熱療法を試してみると良いでしょう。
症状が進み家庭でのケアでは不十分だと感じるようなら、医療機関を受診して適切な処置を受けることをおすすめします。
また、予防の意味でも普段から膝はもちろん、体を冷やさないように心がけることが大切です。