溜めこんでませんか? ストレスと肩こりの関係性について
ストレス社会と呼ばれる現代社会において「ストレスとまったく無縁」などということはほぼありえません。
誰しも多かれ少なかれ、何らかのストレスを感じて暮らしていると言えるでしょう。ストレスはさまざまな心身の不調の原因となります。
つらい「肩こり」も、そんなストレスが引き起こす不調の一つ。
今回は、ストレスと肩こりの関係についてご説明します。
ストレスが筋肉に緊張をもたらす
「ストレス」という言葉は本来、心身に影響をもたらす外部刺激すべてを指しますが、普段わたしたちがストレスと呼ぶのは対人関係や仕事の悩みなど「心理的なストレス」ですよね。
こうした心理的なストレスが肩こりの原因になると言われても、あまりピンと来ない方もいるかもしれません。
でも、心と身体は切り離して考えられないものです。例えば、緊張したり気負ったりした状態を「肩肘を張る」と言います。
ストレスを感じている時、わたしたちは自然と身体を緊張させて身構える体勢を取っているのです。
常にストレスを感じている人は、それだけ筋肉の緊張が多くなり、これは肩こりの大きな原因となります。
「生真面目な人や頑固な人は肩こりになりやすい」と言われる要因の一つはここにあると考えられます。
自律神経の乱れが肩こりを悪化させる
無意識に肩に力が入ることだけが肩こりの原因というわけではありません。
ストレスによる肩こりの最も大きな原因は、「自律神経の乱れ」です。
わたしたちの身体は、興奮や活動を司る「交感神経」と、リラックスや休息を司る「副交感神経」の二つの自律神経がバランス良く入れ替わりながら働いています。
ストレスを感じると、ストレスと対抗するために交感神経が優位になります。
交感神経は筋肉や血管を収縮させる働きがあるため、ストレスを感じている状態が続くと、血行不良から肩こりが起こりやすくなってしまうのです。
ストレスによる肩こりを改善するには?
ストレスが肩こりの原因になると言われても、ストレスの原因そのものをなくすのはなかなか難しいものです。
ストレスを感じたら、なるべく溜めこまず適度に発散する自分なりの方法を持つようにしましょう。
ぬるめのお風呂にゆっくりと浸かったり、マッサージやストレッチなどで血行促進を意識するのもおすすめです。
好みのアロマを使用してリラックスするのも良いでしょう。
ストレスが多い時期には特に、寝る前などに意識してリラックスする時間を作るようにしましょう。
できるだけリラックスして過ごすことで、肩こりの改善につながるはずです。
以上、ストレスと肩こりの関係についてご紹介しました。
ストレスが肩こりを引き起こして、それがさらにストレスになるのはつらいものです。
ひどい肩こりにならないためにも、ストレスとの上手な付き合い方を見つけていきましょう。