肩こりが大きな体調不良を引き起こす理由とは?
肩こりを放置しておくと、大きな体の不調につながる場合があります。
原因がよくわからない体調不良を抱えている人で、肩こりを感じやすい人は要注意。
肩こりと体調不良の関係性についてお伝えします。
■肩こりを放置する危険性
肩こりの原因のひとつが血行不良です。
長時間のデスクワークや、手先を使う細かい作業中に肩こりを感じるという人は少なくありません。
同じ姿勢でいることで血行不良に陥り、肩の周辺の筋肉が固くなると、肩こりを感じます。
たかが肩こりと甘く見ていると、慢性的な肩こりの症状が出たり、肩こりの症状を改善しにくくなるため注意が必要です。
肩こりを感じたら、できるだけ早い段階で解消することが重要となります。
■肩こりが全身の不調につながる理由
肩こりが起きる理由のひとつに、眼精疲労があります。
目の奥にある筋肉は、ものを見る際にピントを調節するはたらきを持っていますが、この目の筋肉は自律神経と大きな関わりがあるのです。
自律神経は、呼吸や発汗のコントロールなど、自分の意志と関係なく動いている人間の体の仕組みを司っている器官です。
人間の体は、この自律神経の作用により、副交感神経と交感神経が切り替わることで健康的な状態を維持しています。
目を酷使する作業を行い、慢性的に肩こりを感じている人がその症状を放置しておくと、自律神経の乱れが生じて全身の血行不良へつながってしまうのです。
血流は筋肉を動かすために必要な酸素や栄養素を全身に供給するためだけでなく、老廃物を回収し、排出する役割を持っています。
このため血行悪化により老廃物を排出する機能が弱まることで、全身に大きな影響を与えかねません。
むくみや内臓の不調の原因となる場合もあるため、できるだけ早めにケアを行うことが大切です。
■肩こりを効果的に解消する方法
肩こりを効果的に解消し、自律神経のはたらきを整えるためには軽度の運動やエクササイズが効果的です。
人間の体は運動を行うことで血行が促進され、リンパの流れがよくなり老廃物を回収する力も高まります。
リンパは鎖骨やそけい部など、人体の様々な場所に存在しており、老廃物を分解し体内に流れる血液をきれいに整える役目を持っています。
肩こりを感じた際は、鎖骨部分や脇の下などのリンパが集中している部分をやさしくもみほぐすと効果的です。
長時間のデスクワークを行わなければならないときは、こまめに休憩をはさんで肩や首をぐるぐると回したり、目を疲れさせないために長時間パソコンやスマホなどの画面を見続けないことが大切です。