就寝時の「胎児姿勢」が腰痛を軽くする
睡眠時の姿勢は無意識に取っていることが多いですが、身体のあらゆる部分に影響が出てくるものです。
現在、腰痛持ちの方にとって効果的な寝方は「横向き寝」の「胎児姿勢」と考えられています。
今回は腰痛持ちの方が「横向き寝」で「胎児姿勢」をとることでどんなメリットがあるのか、なぜ腰痛に優しいのかをご紹介していきます。
就寝時の姿勢と腰痛の関係
一般的に最も体に負担の少ない寝方は、仰向けだと言われています。
仰向けで寝ると、頭・背中・お尻・かかとの4点がベッドに密着するため、長時間安定した姿勢を習慣づけることができるというメリットがあります。
しかし必ずしも全ての人に仰向けが効果的な寝方とは言えません。
仰向けで寝ると、首、背中、腰の骨が常に反っている状態になるので、腰痛に悩む方にとってはつらい姿勢です。
腰痛持ちの方にとって効果的な寝方は「横向き寝」の「胎児姿勢」と考えられています。
腰痛持ちに「横向き寝」が効果的な理由
腰痛持ちの方の中には既に横向き寝を実践している方も少なくありませんが、そもそも何故横向き寝が腰痛に優しいのでしょうか?
横向きの姿勢で寝ると、足を曲げるだけで腰の角度を自由に変えることができ、腰痛持ちの方にとって、最も腰に負担がかからない姿勢を作りやすいのです。
腰痛悪化を防ぐためには横向き寝が最適ですが、骨盤が歪みやすい姿勢でもあります。
腰痛を改善しつつ骨盤の歪みをできるだけ抑える方法は、膝と膝の間に座布団やクッションを挟みながら眠ることです。
就寝時の腰痛に悩んでいる方は実践してみましょう。
腰痛持ちに「胎児姿勢」が良い理由
就寝時の胎児姿勢は、横向き寝の姿勢のまま「ふーっ」と息を吐きながら膝を引き寄せて、胎児のように体を丸めるものです。
こうすることで腰の前弯の負担を減らすことができるため、腰痛持ちにとっては非常に楽な姿勢になります。
この際、先ほどの膝の間にクッションを挟んでおく方法を併用すると、身体の歪みも軽減させつつ快適な睡眠ができます。
睡眠の姿勢が歪んでいるということは、1日のうち1/3〜1/4の時間を連続して歪んだ姿勢で過ごしているということになります。
このまとまった時間に正しい姿勢を取ることができれば、腰痛の軽減にもつながることでしょう。
胎児姿勢での就寝を意識して、腰痛の軽減、骨盤の歪み防止を心がけていきましょう。